辞典 / 神格

大天使ミカエル


視点: 宗教 / 西洋美術
テーマ: 天使

概要

ミカエル(ヘブライ語: מִיכָאֵל ミハエル、「誰が神のようであろうか」の意)は、ユダヤ教・キリスト教における大天使。天の軍勢を率いて悪の勢力と戦う「戦う天使」として広く知られる。

グイド・レーニ『悪魔を打ち負かす大天使ミカエル』(サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ聖堂、ローマ、1630年-1635年頃)
グイド・レーニ『悪魔を打ち負かす大天使ミカエル』(サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ聖堂、ローマ、1630年-1635年頃)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

מִיכָאֵל は「誰が(מִי)神のようであろうか(כָאֵל)」を意味する疑問文の形をした名とされる。

歴史

旧約聖書ダニエル書に、イスラエルの守護者としての天使として言及されるのが最も古い層とされる。新約聖書ヨハネの黙示録12章では、ミカエルが竜(「巨大な赤い竜」、「年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの」と同一視される)と戦い天から投げ落とす場面が描かれる。

各伝統における意味

最後の審判における役割

中世キリスト教美術では、最後の審判(最後の審判)の場面で、天秤(天秤)を用いて魂の軽重を計る役割を担う姿で描かれることがある。

キリスト教

ヨハネの黙示録における竜との戦いの記述から、蛇()や竜を踏みつける武装した天使としての図像が中世〜ルネサンス美術で広く描かれた。この図像における「蛇・竜」は、創世記の蛇そのものではなく、黙示録のテキストがそれを後から同一視した結果である点に注意する。

ユダヤ教

タルムードやミドラーシュなど後代の文献で、イスラエル民族の守護天使としての役割が強調される。

美術

武装し、剣または槍で竜を踏みつける図像が、中世〜ルネサンス期のキリスト教美術で広く描かれた(サン・ミッシェル、ミラノなど各地の守護聖人としても信仰された)。

関連ノード

生命の木から見た整理(任意)

本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。(詳細は今後追記)

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

文脈の発見

隣接の発見