概要
天秤は、均衡・公正・正義を象徴する伝統的な図像。ギリシャ・ローマ神話の正義の女神の持物として、また黄道十二宮の天秤座の図像として、西洋文化に広く見られる。
歴史
古代エジプトでは、死者の心臓を「真実の羽根」と天秤にかけて計るという「死者の審判」の図像(『死者の書』)が知られ、天秤を審判・正義と結びつける発想は複数の古代文化に共通して見られる。
各伝統における意味
ギリシャ・ローマ神話
正義の女神(ギリシャのディケー、あるいはアストライア(アストライア)、ローマのユースティティア)が持つ持物として描かれる。黄道十二宮の天秤座(天秤座)の由来ともされる。
タロット
タロットの「正義」(正義)カードでは、剣とともに天秤を持つ人物として描かれるのが典型的図像。
キリスト教美術
大天使ミカエル(大天使ミカエル)が最後の審判(最後の審判)で魂の軽重を計る図像でも、天秤が用いられることがある。
現代文化
現代の司法制度のシンボルとしても天秤が広く用いられている。
関連ノード
- 正義 — 天秤を持物とするタロットカード
- 天秤座 — 天秤を図像とする黄道十二宮のサイン
- アストライア — 天秤を持つ正義の女神
- 最後の審判 — 魂の軽重を計る図像に天秤が用いられる場面
- 大天使ミカエル — 最後の審判で天秤を用いるとされる天使
参考文献
- J.E. Cirlot, A Dictionary of Symbols, trans. Jack Sage, 2nd ed., Routledge, 1971. — 象徴図像学の標準的参照辞典
- George Ferguson, Signs & Symbols in Christian Art, Oxford University Press, 1954. — キリスト教図像学の標準的参照辞典