概要
聖母マリア(ヘブライ語: מִרְיָם ミルヤム、ギリシャ語: Μαρία)は、新約聖書に描かれるイエス・キリスト(イエス・キリスト)の母。キリスト教において特別な崇敬の対象とされる。
歴史
史的人物としてのマリアについて、新約聖書の記述以外に検証可能な同時代史料はほとんど存在しない。
各伝統における意味
新約聖書の記述
マタイ福音書・ルカ福音書の降誕物語に、天使ガブリエル(大天使ガブリエル)の受胎告知、処女懐胎、ベツレヘムでの出産(ベツレヘムの星)などの場面が記される。福音書間で細部の記述が異なる点は聖書学上広く指摘される。
カトリック教会・東方正教会における教義
「神の母(テオトコス)」の称号(431年エフェソス公会議で公認)、無原罪の御宿り、被昇天など、複数の教義が歴史を通じて体系化された。これらはカトリック教会・東方正教会において重視される一方、プロテスタント諸派では相対的に重視の度合いが低い。
美術
「聖母子像」は西洋美術史上最も繰り返し描かれた主題の一つ。個別作品は今後ノード化する。聖母の衣を青く描く伝統は、顔料「ウルトラマリン」の原料であるラピスラズリ(ラピスラズリ)が高価な貴重品であったこととも関連づけて語られる。
関連ノード
- イエス・キリスト — 母子の関係にある人物
- ベツレヘムの星 — 出産時のエピソードに関わるモチーフ
- 大天使ガブリエル — 受胎告知を伝えた天使
- ラピスラズリ — 衣を描く顔料の原料として結び付けられる石
- 薔薇 — 「棘のない薔薇」として象徴されるモチーフ
参考文献
- Raymond E. Brown, An Introduction to the New Testament, Doubleday, 1997. — 新約聖書学の標準的概説書
- Miri Rubin, Mother of God: A History of the Virgin Mary, Yale University Press, 2009. — マリア崇敬の歴史を扱う標準的学術研究