辞典 / 神格

アテナ


視点: 神話 / 宗教 / 哲学 / 西洋美術
テーマ: ギリシャ神話

概要

アテナ(古代ギリシャ語: Ἀθηνᾶ)はゼウスの頭部から武装した姿で生まれたとされる、知恵・戦略・工芸を司る処女神。アテナイ(アテネ)の守護神として都市名の由来ともなった。ローマ神話のミネルウァ(Minerva)と同一視される。

レンブラント(帰属)『パラス・アテナ』(カルースト・グルベンキアン美術館、1655年頃)。フクロウの付いた兜とメドゥーサの首を付けた盾を持つ姿で描かれる
レンブラント(帰属)『パラス・アテナ』(カルースト・グルベンキアン美術館、1655年頃)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

Ἀθηνᾶ とアテナイ(Ἀθῆναι)のどちらが語源として先行するかは学術的に確定していない。

歴史

アテナイをはじめギリシャ各地で広く信仰され、アクロポリスのパルテノン神殿はアテナに捧げられた代表的な神殿として知られる。

各伝統における意味

誕生神話

ゼウスが最初の妻メティス(知恵の女神)を飲み込んだ後、頭痛に苦しみ、頭部を割って完全武装した姿のアテナが生まれ出たという神話が伝わる。

知恵と戦略の女神

同じく戦争を司るアレスが荒々しい戦闘そのものを体現するのに対し、アテナは戦略・秩序だった知恵としての戦いを司るとされ、両者はしばしば対比的に描かれる。

英雄神話における役割

多くのギリシャ神話で、英雄たちに知恵と助力を与える守護者として登場する。ヘラクレス(ヘラクレス)の功業においても複数の場面で助力したとされ、比較神話学でいう「英雄の旅」(英雄の旅)における「助言者」の類型の代表例としてしばしば言及される。

ニケとの結び付き

勝利の女神ニケ(ニケ)としばしば一体化して描かれ、「ニケを伴うアテナ(アテナ・ニケフォロス)」としてアクロポリスに専用の神殿が建てられるなど、都市の守護と勝利の観念が密接に結び付けられた。

パリスの審判

トロイア王子パリス(パリス)による美の審判で、ヘラ・アプロディーテとともに競い合ったが敗れたとされる(『パリスの審判』を参照)。

美術

フクロウ(梟(フクロウ))・オリーブの木・アイギス(メドゥーサ(メドゥーサ)の首を付けた盾)を伴う姿で描かれるのが典型的図像。フェイディアス作とされるパルテノン神殿の巨大黄金象牙像が特に著名。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

文脈の発見

隣接の発見