概要
意志・情熱・創造力を象徴する棒状の道具。タロットの小アルカナのスート「杖(ワンド)」の由来にもなっている。
歴史
魔術師・司祭が権威や力を象徴する道具として杖を用いる図像は古代から広く見られる。近代西洋儀式魔術では、四大元素それぞれに対応する4つの「魔法道具」の一つとして体系化された。
各伝統における意味
タロット
小アルカナのスート「杖」は、伝統的に意志・情熱・行動力を表すとされる(体系ごとの詳細な意味づけは占星術・タロット内部の教説であり、今後個別に整理する)。
近代西洋儀式魔術
黄金の夜明け団以降の体系では、杖・杯(杯)・剣(剣)・金貨(金貨(ペンタクル))の4つの道具が四元素(四元素)に対応づけられる。標準的な対応では杖は火(火)に配当されるが、体系によっては杖と剣の元素配当が入れ替わる(杖=風、剣=火とする)流儀も存在し、単一の「唯一正しい対応」があるわけではない。
関連ノード
- 四元素 — 対応づけられる元素体系
- 西洋儀式魔術 — 儀式道具として用いる伝統
- 杯 — 他の小アルカナのスート象徴
- 剣 — 他の小アルカナのスート象徴
- 金貨(ペンタクル) — 他の小アルカナのスート象徴
- 魔術師 — 机上に杖を並べて描くタロットカード
- 火 — 標準的な対応で配当される元素
- ワンドのエース から ワンドの10 — 対応する小アルカナ数札10枚
- ワンドのキング — 対応する小アルカナ宮廷札
- ワンドのクイーン — 対応する小アルカナ宮廷札
- ワンドのナイト — 対応する小アルカナ宮廷札
- ワンドのペイジ — 対応する小アルカナ宮廷札
参考文献
- J.E. Cirlot, A Dictionary of Symbols, trans. Jack Sage, 2nd ed., Routledge, 1971. — 象徴図像学の標準的参照辞典
- Israel Regardie, The Golden Dawn: A Complete Course in Practical Ceremonial Magic, 6th ed., Llewellyn Publications, 1989(初版1937-1940). — 黄金の夜明け団内部の道具・元素対応表の一次資料