辞典 / 象徴

三角形


視点: 象徴 / 宗教 / 哲学 / 錬金術 / 数秘術
テーマ: 図像学

概要

三角形は、西洋の象徴体系において最も汎用性の高い幾何学図形の一つ。頂点3つという最小構成の多角形であることから、キリスト教の三位一体(三位一体)、ピタゴラス派の数論、錬金術・儀式魔術の四元素記号など、由来の異なる複数の伝統でそれぞれ独立に重要な意味を担ってきた。

三角形を用いて三位一体の教義を図示した中世写本の「シールド・オブ・トリニティ」
ピエール・ド・ポワティエ『キリストの系図要録』所収「シールド・オブ・トリニティ(Scutum Fidei)」、写本Cotton Faustina B VII, folio 42v(13世紀初頭、大英図書館蔵)。現存する最古級の同図像とされる。Public domain, via Wikimedia Commons

歴史

ピタゴラス派の数論(3を参照)では、三角形は幾何学的に構成可能な最も単純な多角形として、数3の視覚的表現とされた。中世以降のキリスト教図像では、正三角形が三位一体を視覚的に表す図形として定着し、しばしば頂点に神の目(目(プロビデンスの目))を配した図像が用いられた。

各伝統における意味

キリスト教における三位一体の表象

正三角形は、父・子・聖霊という三位一体の教義を、3つの等しい辺・角を持つ単一の図形として視覚化する伝統的な図像とされる。この用法は聖書に直接の典拠を持つものではなく、後世の教会美術・神学的図像伝統において発展したものである。

錬金術・儀式魔術における四元素記号

錬金術・近代西洋儀式魔術の伝統では、上向きの三角形が火()、下向きの三角形が水()、上向きに横線を加えた三角形が風()、下向きに横線を加えた三角形が地()を表す記号として体系化された(四元素を参照)。上向き三角形と下向き三角形を重ねた六芒星(六芒星(ヘキサグラム))は、この火と水の三角形の統合として解釈されることもある。

ピタゴラス派の数論

3という数(3)の幾何学的な最小表現として、ピタゴラス派の数論において重視された。「テトラクテュス」と呼ばれる、点を三角形状に配置した図形(1+2+3+4=10の点からなる)は、ピタゴラス派の秘儀的な図形として特に重要視された。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見