辞典 / 惑星

土星


視点: 西洋占星術 / 神話
テーマ: 西洋占星術

概要

西洋占星術における伝統的7惑星の一つで、肉眼で観測できる最も遠い惑星。制限・責任・試練を司るとされる。

ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』(プラド美術館、1819年-1823年頃)。土星の由来となったローマ神話の神サートゥルヌス(ギリシャ神話クロノス)を描く
フランシスコ・デ・ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』(プラド美術館、1819年-1823年頃)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

英語 Saturn はローマ神話の農耕神サートゥルヌス(Saturnus)の名に由来する。

歴史

伝統的7惑星体系(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)の中で最も遠く、動きが遅いことから「時間」を司る星として古代から特別視された。

各伝統における意味

占星術

現代の西洋占星術では制限・規律・責任・試練を表すとされる。この意味づけは占星術という実践体系内部の教説である。

ローマ・ギリシャ神話

ローマ神話の農耕神サートゥルヌスに由来し、ギリシャ神話の時の神クロノス(クロノス、ティーターン神族)と同一視される。

黄道十二宮

伝統的な支配星の体系では、山羊座(山羊座)と水瓶座(水瓶座)の支配星とされる。近代占星術では水瓶座の支配星を天王星とする説もあるが、これは18世紀の天王星発見以降に加わった近代的な対応であり、伝統的な7惑星体系とは別系統の解釈である点に注意。

ルネサンス期の憂鬱質論

古代の四体液説(四体液説)では、土星は憂鬱質(黒胆汁質)を支配する惑星とされた。ルネサンス期の新プラトン主義哲学者マルシリオ・フィチーノは、この土星的な憂鬱質を天才・創造的知性と結び付く両義的な資質として再評価し、この思想はアルブレヒト・デューラーの銅版画『メレンコリア I』(『メレンコリア I』)に視覚化されたと解釈される。これは占星術の伝統的な惑星支配とは別系統の、ルネサンス期人文主義における独自の思想的展開である。

心理占星術における再解釈

20世紀後半、占星術著述家リズ・グリーン(リズ・グリーン)は、著書『土星』(1976年)で、伝統的に制限・試練を司る「凶星」として扱われてきた土星を、規律・忍耐を通じた心理的成熟の象徴として再解釈した。これはユング心理学を占星術に応用した近年の潮流による読み替えであり、古代・中世の伝統的な占星術内部の教説とは区別する必要がある。

関連ノード

生命の木から見た整理(任意)

本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。黄金の夜明け団の対応表では第3セフィラ「ビナー」に対応するとされる。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

対応の発見

隣接の発見